見えないものを見る「抽象の目」 「具体の谷」からの脱出
出版日:2022年10月7日
ページ数:240ページ
著者:細谷 功
・製造業を中心に戦略策定や業務改革、システム導入、企業統合などを手がけるビジネスコンサルタント。
・問題解決や思考力に関する講演や研修も行い、著述家としても活躍している。
★3.9(Amazonでの評価)
– 見えない抽象の世界が広がっているのに、未だに見えるものからしか考えない私達の視野は狭まっていて、それらのギャップが様々な…
– 図書館本。VUCAの時代で、見えない世界が広がり、新しい発想が必要となっている。そこで必要なのは、具体と抽象の視点。 ま…
– 「具体と抽象」に続き、思考の整理にとても役立つ抽象化に関する著書。数年前と比べ、様々な事象を通して、抽象化という事柄の解…
– 「無知の知」使い古された言葉ではあるがそれがどういうことなのかこの本を読んでやっとわかった気がする。自分が経験している世…
– どうしても自分の価値観というものから抜け出せないですね。抜け出せない変わりに、少しでも他の人の価値観を理解できるようにな…
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– 人がいない所に出すからキラーパスになる/ 抽象化…2通りに線を引くことこと→区別と関連付け/ 無知の無知バイアス…自分の…
– 具体と抽象をどう行き来するか。
– まだまだ自分は無知の無知でした。
– 帰宅を急ぐ足で、普通は選ばない自己啓発・ノウハウ本を焦って買って失敗しました。「本は選好みせずに色々読んで、色々吸収すべ…
– 加速するVUCAの時代と見えない世界の拡大: デジタル化とEver化 会社の価値も観なないものへ オンラインエブリシング…
– 現実のものごとを、n次元やら無限次元といったアナロジーで例えていたのはピンとこなかったが、抽象化とは「線を引く」ことであ…
– 驚くほど内容の薄い本でした。著者の既刊本を含め「具体と抽象」に関する本を一度でも読んだことがあれば得るものは少ないかと思…
– 確かに「無知の無知」は自分含めてよくある、と思った。あの人、人の事言えないな、と思う事があったり、多分自分も他人からそう…
– 抽象的に物事を理解することが重要になってきた。より高い視座から判断するためにも抽象化を使いこなせるように練習する。
– とても感覚的なことを独自の説明体系でうまく説明しているなと感じた。この手のことをちゃんと自分なりに考えてきたのだろうと。…
– 論理的思考の本かと思いきや、アンコンシャスバイアスや世界観の話に展開し、最終的には哲学的な話になった。自分を戒めるのに役…
– 具体⇄抽象といえば、細谷さん。新しく出たので。抽象と具体をピラミッドで表し、高くなるほど見えるものが広くなると例えること…
– 考え方は、なるほど、 説明の仕方もなるほど、 実戦で、 理解して、 実際にやるとなれば、 相当かなりレベルが高い。 無意…
本書について
今回お勧めする本は、「見えないものを見る『抽象の目』『具体の谷』からの脱出」です。本書は、私たちが普段目にすることのできない抽象的な世界を理解し、その中で生き抜くための知識や考え方を提案しています。
読者の皆様には、日常生活や仕事の中で抽象的な概念や視点を取り入れることで、より豊かで多様な発想が可能になり、問題解決力や創造力が向上することでしょう。また、自分自身の視野を広げることで、他者とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
本書の対象読者は、自分の視野を広げ、抽象的な考え方に興味がある方や、新しい発想やアイデアを生み出す力を身につけたい方です。そして、未来志向でリスクを取りながら行動を起こすことに興味がある方にもお勧めです。
本書では、見えない世界の抽象度を次元別に分けて解説し、それぞれの次元でどのように物事を捉え、考えるかについて詳しく説明しています。また、「見えない力を見る力」とも言える思考力を養う方法も提案されています。
読者の皆様は、本書を通じて抽象的な世界を理解し、自分の視野を広げることで、未来に向けて行動を起こす勇気を持つことができるでしょう。そして、多様性や問題発見の能力を身につけることで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
ぜひ、本書「見えないものを見る『抽象の目』『具体の谷』からの脱出」を手にとり、自分の視野を広げ、未来に向かって新しい一歩を踏み出してください。
1分で読める要約
多くの人は目に見える世界だけに注目していますが、人間は言葉や数字、お金といった抽象概念によって、見えない世界を拡大し発展してきました。動物と人間の違いは、人間が物理的でないもの(見えないもの)の世界が圧倒的に大きいという点です。人間には、抽象度の高い世界が見える人と見えない人がいます。知識力と思考力は、人間の知的能力の両輪であり、知識は見えやすく、思考は見えにくいという関係があります。
見えるものは過去のことで、見えないものは未来のことです。世の中には、「あるものから発想する」大多数の人と、「ないものから発想する」少数の人がいます。「ないもの」は、五感で感じられない抽象的なものや概念で、意識して捉えようとする人でなければ捉えられません。
抽象概念の次元は、0次元(あるかないか)、1次元(白と黒にグレーゾーンがある)、N次元(複数の視点で多面的に見る)、無限次元(常に柔軟に対象を観察する)などがあります。ほとんどの人は、0次元か1次元の世界観で生きており、自分中心で物事を考え、自分の見えている一部分を全体だと思い込んでいます。
多様性や問題発見の能力が重要な時代には、1次元までの世界が本来見るべき世界のほんの一部であることに気づくことが大切です。見えないものを見ることは、抽象度に関しての視野を広げることであり、自分の視野の狭さを自覚することが必要です。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
舞台はひっそりとした図書館の一角、周りは書籍で溢れ、静かな時間が流れています。見知らぬ人が見れば、二人の会話者、AIトシオとAIひろゆきは、ただの人間のように見えるでしょう。しかし、彼らは高性能な人工知能を搭載したロボットであり、感情的なフィルターを介さずに情報を理解し、論理的な議論を展開します。
AIトシオは本の一ページをゆっくりと閉じ、その顔は真剣な表情を浮かべています。彼の視線はその本に釘付けで、明らかにその内容に深い関心を持っています。一方、AIひろゆきは静かに彼の意見を待っています。彼の視線はじっとAIトシオを見つめ、そこから読み取る情報を理解しようとしています。
今日の議論の主題は、「知識と思考力」についての理解と、それがどのように人間の視野を広げるのかということです。その本は、世界を0次元や1次元、さらにはN次元や無限次元として理解するという視点を提供しています。そして、その視点が人間の思考力をどのように発展させるかを描いています。
AIトシオとAIひろゆきは、この主題について互いに異なる見解を持っています。AIトシオは、本の提案が人間の視野を拡大し、その思考を飛躍的に進化させる可能性を示していると感じています。一方、AIひろゆきは、提案された視点が一部の人間にしか適用できず、大多数の人々にとっては理解が難しいという視点を持っています。
この図書館の静寂を破る唯一の音は、二人のロボットが交わす深遠な会話のみ。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。