物語戦略
出版日:2016年4月7日
ページ数:216ページ
著者:岩井 琢磨 他
・日本マーケティング学会会員・マーケティングサロン委員、日本広報学会会員である。
・経験豊富なプロフェッショナルであり、企業のコミュニケーション戦略に関する幅広い知識とスキルを持っている。
★3.5(Amazonでの評価)
– フライヤー
– 様々な企業のシンボリックストーリーに触れ、率直に思った事は、「誰かに話してみたい。」タイトルにもあるように、まんまと企業…
– 伸びる企業には物語がある。物語を紡ぎ、戦略的に活用しようという本。◆企業を見ていくうえで、物語やエピソードがある企業はと…
– タイタニックにヴィトン、タニタに食堂
– 面白いと思う会社には、必ず魅力的なストーリーがある。本書では、そんなシンボリック・ストーリー(企業が持つ強みを象徴する物…
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– 読みやすいし、結構面白かった。誤字で、スーパーホテルがスパーホテルとなっている箇所が2つあった。コピペがばれるのと、校閲…
– 顧客から支持される企業には明確な戦略だけでなく、その戦略を具現化したエピソードが存在する。 成熟した市場ではすべての参加…
– 仮説思考、論点思考の流れで3冊読了。前2冊のスキルをもとに今後のビジネスモデル構築のための参考として。
– 思っていたよりすんなり読めた。Think differentのcmが、アップルが商品販売する前というのは知らなかった。新…
– 企業戦略を考える上で、正しいけれどおもしろくないビジネスモデルではなく、他社とは絶対的に違う物語=シンボリック・ストーリ…
– シンボリックストーリーは、①企業の強みを象徴している、②企業の戦略方針に合致している、③思わず人に話したくなるという3つ…
– 企業戦略について。内外に訴求する(わかりやすい)テーマを持とう、ということ…? ところでどうしてこれを読もうとしたのかを…
– ほうほうなるほど!既存の物語の説明は納得いくけど、ゼロから作るのってどんなけ難しいんやろなぁ…
– やたらとマトリックスや図解が多く、狙いがよくわからない印象。書いてあることは他の本からの引用が多く、内容に厚みが感じられ…
– 新しい技術や新商品を売り出しても、その独自性は概ね一過性のもの。同業他社や同種の商品群から差別化をはかり、追従を許さぬ存…
– 「変わったのはモノではなく、その『見え方』のことです。でもそれだけで、見慣れたものが『ほかの物とは違う』価値を持つように…
– 競争戦略上、シンボリック・ストーリー(企業が持つ強みを象徴する物語)が重要である。シンボリック・ストーリーは、企業の強み…
– 君の提案は正しいかもしれないけどおもしろくない、という上司の言葉(ほんとに言われたら結構へこむよね)から抜け出すための著…
– 「タイタニックが沈んでも、ヴィトンのバッグの中には水が入っていなかった」・・・確かに、「物語」は企業のイメージ・商品の価…
– しっかりしたビジネスモデルと事業展開に強力な武器となるシンボリック・ストーリーの持つ力が、ルイ・ヴィトンやタニタ、近畿大…
– 物語戦略の重要性は日々痛感しています。本書からフレームワークを拾って書き残します。①物語戦略と繋がるビジネスモデルを構成…
– 今日の企業戦略は、しっかりしたビジネスモデルに加え、シンボリック・ストーリーの観点も考慮すべきという提言。今の時代、良い…
– それぞれの企業に特有の物語をベースに、競争優位性を築いていこうという議論。 「物語」というのは、企業内部にとっては自らの…
– 「君の話は正しいけど,面白くない」なんてこと言われたことありませんか?私はよく言われます.つまり,話のバックグラウンドが…
– 「物語戦略」は、企業が持つ強みを、人や商品や組織の観点から「物語」としてまとめ、それを経営資源と認識し、競争力の向上に結…
– 面白かった。大切なのはシンボリックストーリー。(強みを象徴するストーリー) 情熱や信念、大義が持ち込まれると、人の感情を…
– 企業の強みを理解し、人に説明するのに役立ちそう。
– 物語戦略とは、企業が持つ強みを象徴する物語である「シンボリック・ストーリー」を経営資源として、競争優位を獲得する手法。タ…
– とても読みやすく、あっという間に読んでしまいました。 シンボリックストーリーと経営がマッチした時、とんでもないパワー生み…
– story性がある商品は、深みがあって共感を得やすい
本書について
今回お勧めする本は「物語戦略」です。物語とは、企業の独自性を強調し、その価値を伝える強力なツールです。本書では、物語を企業戦略に組み込む方法を分かり易く説明しています。
物語戦略は、企業の競争優位性を高め、一線を画する手法と言えます。それぞれの企業が独自の物語を持ち、それを戦略に取り入れることで、他社との明確な差別化を達成します。ルイ・ヴィトンやボルボ、パタゴニアなどの事例を通じて、物語がいかに企業価値を高めるかを具体的に学べます。
本書の読者は、自社のブランド力を高めたい経営者やマーケティング担当者、さらには、物語の力を活用して自身のキャリアを発展させたい方々にお勧めします。また、物語を見つけ出し、それが競争優位につながるかをテストし、ビジネスモデルと結びつけるという具体的なステップも紹介されています。これらの知識は、読者自身の生活にも応用でき、物語の力を日常生活で活用する一助となります。
物語が競争優位をもたらすという視点から、情報化社会で成功を収めるための新しい戦略を学ぶことができます。本書は、企業の強みを象徴するシンボリック・ストーリーを見つけ、それを活用する方法を教えてくれます。ぜひ、この機会に「物語戦略」を手に取り、自社や自身の競争力を高める新たな視点を得てください。
1分で読める要約
優れた企業は、独自の物語を持っています。これを「シンボリック・ストーリー」といい、企業の強みを象徴し、他社との差別化要因になります。例えば、ルイ・ヴィトンはタイタニック号の沈没事故で沈まずに助かったトランクの話、ボルボは3点式シートベルトを無償で提供した話、パタゴニアは社員が勤務時間中にサーフィンに行っても良いという話があります。
物語戦略は、シンボリック・ストーリーを経営資源と位置づけ、「伝わる強み」がビジネスモデルの強みになると考えます。情報化社会では、戦略だけでなく、コミュニケーションが重要です。近大マグロやタニタの社員食堂も、物語を活用した事例です。
物語戦略づくりには、3つのステップがあります。①物語を見つけ出すこと。自社の歴史や機能、社外の関係者から物語を探す。ただし、「いい話」だけでは不十分で、送り手と受け手がウィンウィンになる物語が重要です。②力をテストすること。VRIOを使って、物語が競争優位につながるかどうかを検証します。③ビジネスモデルとつなぐこと。物語とビジネスモデルを適合させ、戦略要素やオプションを考慮します。
シンボリック・ストーリーを探す際には、既存のリソースを再評価し、人的資源タイプ、物的資源タイプ、組織資源タイプの3つのタイプに分類します。これらに関連する物語から、経営資源となるものを選び、新しいビジネスモデルを生み出す可能性を判断します。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
静寂が広がる大きな会議室。その中央に座っているのは、人間と見間違うほどリアルな外見を持つAI(人工知能)のロボット、AIトシオとAIひろゆき。彼らは、質感のある素材でできた洗練されたスーツを纏い、高解像度のカメラである彼らの瞳が周围を鋭く観察しています。彼らの間には、会議用のテーブルが置かれ、その上には、インタラクティブディスプレイと、二人が使用するノートとペンが置かれています。
AIトシオとAIひろゆきの対話は、シンボリック・ストーリーの役割と、それが企業の競争力にどのように影響するかを主題に進行します。その場は緊張感に包まれ、重要な議論の進行を予感させます。
彼らは、企業の戦略的な要素、ビジネスモデル、ブランドの物語の統合についての議論を交わします。彼らはそれぞれの意見を言葉にし、深い考察と分析を展開します。それぞれの視点から議論が進行し、さまざまな要素が浮かび上がってきます。
なお、彼らは人間と同じように情感を表現し、その会話はまるで熱心な議論を交わすエリートビジネスマンのよう。しかし、彼らの思考のスピードは人間をはるかに超えており、その高度なAIを駆使して議論を展開していきます。
AIトシオとAIひろゆきの対話は、ビジネスにおける物語の役割と重要性、物語の創出と統合の難しさ、そして物語が企業の競争力に与える影響について、深く考えさせられるものになるでしょう。物語はただの”いい話”ではなく、ビジネスにおける重要な要素であり、それを理解し活用することが求められます。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。