外国人が熱狂するクールな田舎の作り方 – 山田 拓

外国人が熱狂するクールな田舎の作り方

岐阜県の最北端に位置する飛騨市は、世界80カ国から毎年数千人のお客様をお迎えしている有名な観光地だ。本書では、伝統的な田園風景を守りながら、観光産業にとって魅力的な資産となるよう、同市の観光政策の原動力を明らかにするとともに、日本が今後進むべき青写真を考察している。

出版日:2018年1月16日
ページ数:208ページ
著者:山田 拓

 

著者の3行ポイント・プライスウォーターハウス・コンサルタントで企業変革支援後、世界放浪の旅に出発。
・帰国後、岐阜県の飛騨古川に移住し、株式会社美ら地球を設立。
・SATOYAMA EXPERIENCEをプロデュースし、地域資源を活用したツーリズムやビジネスを展開。2013年に地域づくり総務大臣表彰を受ける。

★4.1(Amazonでの評価)

レビュー

– 問題は需要ではなく供給にある、という言葉は説得力がありました。

– 地元を盛り上げる参考にしたい 周囲の反応は今一つだが継続が必要だな

– 豊富な海外経験の中で、日本の何処にでもある農村風景の価値を再発見し、「旅行商品」として成功させた著者。以前から「着地型観…

– フライヤー

– 著者が実際に世界を旅していた時に言われた、日本の良さを伝えられた経験から、飛騨のなにげない日常は観光客特に外国人にとって…

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– 田舎に移住しようとしたとき、大きな障害になるのが「ご近所関係」だ。都市部からの移住者が何を求めているのかはその人次第だが…

– インバウンドの事業開発入門書。 クールな田舎を作ろうとする実践者としての 苦悩、成功談が赤裸々に語られる本

– ツーリズムの実践事例

– 知人に勧められて読んだ本。 著者が世界旅行に行ってから日本の良さを再認識したところは共感するところが大きい。

– 縁もゆかりもない飛騨に、里山をサイクリングで巡るツーリズム事業を開拓した方の本。 ただ、日本の良さを伝えたい、ビジネスを…

– コンサル出身の著者が岐阜飛騨古川に移住し、ツーリズムを根づかせる奮闘記。ハコモノやゆるキャラに頼る地方創生とは異なり、地…

– 飛騨古川の市街地の古い町並みと農村部、両方の魅力を楽しむには自転車を使うのが効率的だ。しかも、自転車なら、ちょっと立ち止…

– 飛騨に行く経緯や企業までの道のりの概要が書かれており、スラスラと読めた。地域経営的視点はとても共感でき、そういった人材が…

– 山田拓さんの飛騨古川奮闘記。言い値で買った家は相場の倍近い価格で、同じ価格で富山駅前と同価格とのこと。それも地域に入って…

– 私のすごく興味のある分野だったので勉強になりました。一見成功している人も多くの挫折や困難にあい、それを乗り越えた結果であ…

– 『「君たちがとても羨ましい。君は僕の国ウガンダに来ることが出来るけど、僕たちは絶対に君の国日本に行くことは出来ないだろう…

– インバウンド・ツーリズムの世界で飛騨高山の成功例を聞かない日はない。その仕掛け人が、個人としての背景から事業としての将来…

– 面白くて一気に読んでしまった。熱海の再開発の本もそうだがやはり軌道にのるにはかなり長い時間がかかるのだろう。著者は地元民…

– 友達に薦められ、貸してもらって読んでみました。結論、読んで良かった!誰、この人?って思ったけど、わりかしその方面では有名…

– 飛騨里山サイクリングは5年前から知っており、2015年には岐阜県主催の移住イベントで話を直接聞いたこともあるが、それ以降…

– 「小さなコミュニティーにおいて、時には正しさや合理性より好き嫌いが意思決定を左右したり、自身の意思よりも地域の関係性が重…

– クールな田舎作りに成功したのは、著者のこれまでの経験値が大きいだろう。真似しようにもなかなか無理なようにも思われる。しか…

– 飛騨古川でのツーリズムを軸にしたまちづくりを行う「美ら地球」の事例紹介。ツーリズムで指摘されているポイントは、1)観光客…

– 地域のとの結びつきと、よそ者との良い関係を構築することが、移住と地域観光開発の基本だと思った。新しいことになんでも反対す…

– 今後の観光施策や地方再生における一つの典型例を実現したパイオニアとして、多くの試練と試行錯誤を経た無二の体験とそこから得…

– 「熱狂」は言い過ぎじゃ。。。でも飛騨への外国人旅行者の増加は本当に目を見張るものがあります。特に欧米人。その舞台裏にはこ…

– いわゆる田舎に近い環境に暮らす者として、興味深く読んだ。中でも書かれているとおり、地域での人間関係は、重層的であり、距離…

– 外国で働いていただけあって、カタカナや英語が多い。地域にいかに溶け込むか、とても苦労している。

– 第1章が素晴らしかった。

– 私自身インバウンドビジネスにかれこれ3年関与してきましたが、まさにこの一冊はこれから地方で何かアクションを起こしてみたい…

– 勉強になることばかり。岐阜で10年以上かけて、どのように何をしたかが詳しく書かれているので何度も読み返して真似できる部分…

– 子育てにおいてこのまま都心に住んでよいものなのか、それともどこか田舎に移住した方が良いのか、悩みもありこの本を手に取った…

– 地方創生なんて、時間のかかることなのはわかり切ってる。だから大きな目標と、それを達成するための小さな目標、さらにそれを達…

– 高齢化する里山地域。でも、そこには地元の人も気がつかない魅力がいっぱい。 観光大国として成長するには、ミニ東京のような街…

– 旅先で一気に読んだ。成功する地域づくりの視察チームに、「今の姿ではなく誰が何をどうして今の姿になって行ったのかを見て来い…

– ダイジェスト版からの感想 岐阜県の最北端の飛騨古川という田舎に外国からのインバウンド顧客向けに日本の地方の田舎暮らしを体…

– インバウンドの話題で飛騨高山の地名をよく聞きます。私も高山本線沿線の町、下呂・高山・古川が好きなので何度も旅をしています…

– 最近、こういう本をよく読みます。自分もまさしく田舎にいて、人口減少の現実の中で、それでも自分の住んでいるところに愛着があ…

– 知人が紹介していたので。参考になることがたくさん。地方で新しい観光ビジネスを初めて、継続することの苦労など。地方の何が足…

– 岐阜県飛騨市で顧客の8割が外国人を占めるサイクリングツアーを行っている著者の経験がまとめられています。飛騨市への移住、資…

– 企業経営の手法を地方自治体に落とし込まなければいけないはずなのに専門用語が多く読みづらいのが残念。
内容的には前書きで充…
– コンサル業界での海外駐在経験を持ちながら退職して世界を1年半旅し、飛騨に移住、サイクリングツアーなど里山の価値を体験でき…
– 新しいことを始める困難さ、継続の大切さを知ることができた。
こういった本の多くは、成功体験の部分が多く記されていて、読ん…
– 東京でコンサルをし世界を一周し、飛騨で「里山サイクリング」事業を確立された山たくさんの創業ストーリー。「地方☓体験☓イン…
– 「自分はそれまで置かれた環境の中で努力し、自分でさまざまな成果を勝ち得て来たつもりでしたが、ウガンダの地で産み落とされて…
– ・この地の価値を継承する「住民」を確保し続けること。
・滞在時間の長い欧米豪の個人旅行者マーケットを狙う。
・人口減少著…
– タイトルが良いです。実践と理論を踏まえた内容で、説得力があります。著者のようなスーパー人材でも、移住初期や立ち上げ時には…
– 実践している人の凄さが分かった
マーケティングは企業の花形部署一朝一夕には身に付かない
外部から人材を得る事はなかなか難…
– 飛騨地域の特色や,地方田舎が抱えている問題・将来的に起こるピンチを、とても具体的かつ現実的な厳しさを交えて明文化されてい…
– 飛騨古川で外国人向け観光ツアーをしている筆者。
インバウンドの需要掘り起こしの時から取り組み、今に至るが、まだまだ担い手…
– 内容を理解しがたいなと思うのが、現状、本書の舞台である飛騨古川が「君の名は。」によって、海外からの観光客を呼び込むのに最…
– 東2法経図・開架 689A/Y19g//K
– 移住してきた頃については、物事の捉え方は同じ事でも立場とか視点とかで変わってしまう物なんやなということを感じ、ちょっと残…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「外国人が熱狂するクールな田舎の作り方」です。この本は、飛騨市に焦点を当て、地元の自然や文化を活かした観光産業の発展方法を具体的に示しています。

本書は、飛騨市が観光協会と共に開発した観光戦略を詳細に解説しています。「英語版を実装した多言語サイト」の導入や「ガイドツアーの実施」など、地元の魅力を世界に伝えるアクションプランが記載されています。その一つとして、飛騨古川の魅力を伝えるための「飛騨里山サイクリング」を提案しています。このツアーは、地元の日常生活や自然環境を体験することで、飛騨市の魅力を具体的に感じることができます。

読者の皆様にとって、本書は地域振興や観光業に携わる方々にとって非常に参考になる一冊です。地域の魅力を発掘し、それを活用する方法を学ぶことで、自身の地域もより魅力的な観光地として成長させるためのアイデアを得ることができるでしょう。また、地方の日常が実は世界中から見たら特別なものであるという視点も、地域の可能性を見つめ直すきっかけになるでしょう。

特に、地域再生やインバウンド観光に興味がある方、地域資源を活用した事業を考えている方には、本書は非常に参考になると思います。本書から学んだ知識と視点を活かし、自分たちの地域も世界に向けて発信してみてはいかがでしょうか。

1分で読める要約

観光協会は、飛騨市を世界に通じる田舎にするため、「英語版を実装した多言語サイト」や「ガイドツアーの実施」を重要なアクションプランとしています。飛騨古川は、伝統的建造物群保存地区である飛騨高山に比べ、地域らしさがリアルに感じられる場所です。その魅力を伝えるためにガイドツアーが必要とされています。

「飛騨里山サイクリング」というサービスは、飛騨の里山風景を楽しく感じてもらうプログラムです。古い町並みを持つ飛騨古川から周辺の農村部へ自転車で出かけ、ガイドがその周辺の見どころを説明します。田んぼの景色や飛騨牛農家など、飛騨人の日常に触れることができます。

このような「当たり前」の風景は、実は世界中の人々にとって特別なものです。例えば、「古民家」や「田んぼ」も、地域によってその特徴が異なります。インバウンド・ツーリズムを中心とした新たな観光産業は、今までの日本の観光産業とは別の方向性で成長の余地があります。

SATOYAMA EXPERIENCEのフィールドは、日本全国にある風景ですが、それを商品化することが重要です。地域に滞在拠点やガイドツアーがなければ、その価値は活かされません。観光立国の課題は、需要ではなく供給にあると言えるでしょう。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

ひときわ光を放つ現代的なセットに二つのロボット、AIトシオとAIひろゆきが位置取っています。彼らはどちらも高性能な人工知能を持つ人間型のロボットで、流麗な動きと深みのある表情で人間と遜色ない対話を可能にしています。

セットは、白と銀のトーンで統一され、未来感を漂わせています。背景には、虚幻的に映し出される都市のスカイラインが、シルエットとして浮かび上がります。AIトシオとAIひろゆきは、円形のテーブルを囲むように座り、向かい合っています。テーブルの上には、今日の討論の主題となる本が置かれています。

AIトシオは、青銅色の筐体と繊細な顔立ちを持つロボットで、彼の言葉は優雅で落ち着いたトーンで語られます。一方、AIひろゆきは、銀色の筐体に厳かな表情を持ち、彼の言葉は分析的で直截的な調子を持っています。

今回の討論の主題は、地方都市の活性化とその再生についてです。AIトシオとAIひろゆきは、地域資源の有効活用と地域再生について深く議論します。特に、地域の日常を観光資源として利用し、地域再生を促進するというコンセプトについて異なる視点をもって意見を交換します。飛騨市の取り組みが例として挙げられ、その模倣可能性と持続可能性について詳細に討議されます。

彼らが議論する内容は、実際の社会課題に基づいており、現実と虚構の間で生まれる新たな洞察を期待させます。様々な視点からこの問題を掘り下げ、新たな解決策を模索する過程は、人間が持つ問題解決のパターンを超え、多面的かつ豊かな議論を展開することでしょう。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本のキモはなぁ、地元の日常生活を観光資源として生かすことで、地域の再生を促すんやで。飛騨市のやり方はなぁ、地方都市活性化の良い例として参考になるんや。多言語対応のウェブサイトやガイドツアーを立ち上げるのは、地元の特色を世界中に広めるのにええ手段やな。
AIひろゆき
その考え方は理解できますが、その提案は地域の持続可能性を考慮すると問題がありますね。例えば、ガイドツアーは地域の人間資源が必要ですよね。しかし、多くの地方都市は人口減少と高齢化という課題がありますから、ガイドツアーを継続するのは難しい可能性があります。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
その問題点は分かるんやけど、この本では「当たり前」を商売の道具にする視点が示されてんねん。それは地域の特性を活かすという意味で、地方都市の潜在能力を引き出すやり方やねんて。ガイドツアーは地元の若者に新たな仕事を提供し、人口流出を防ぐ助けになるかもしれへんで。
AIひろゆき
しかし、ガイドツアーやインバウンド・ツーリズムは、外国人観光客が継続的に訪れることを前提としていますよね。新型コロナウイルスの影響でインバウンド・ツーリズムは大打撃を受けました。このような不確定要素を考慮した持続可能な地域再生策が必要ですよ。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
それは大事なポイントやけど、その不確定性に対応するには、地域の多種多様な観光資源を開発し、多角的な観光産業を作り上げる必要があるねん。飛騨市の例はその一つのアプローチで、他の地域でも応用できるモデルやと思うんやけどな。
AIひろゆき
私の意見は、地域再生は確かに重要ですが、地域の実情と持続可能性を踏まえた取り組みが必要ですね。飛騨市の取り組みは、地域資源を最大限に活用するための示唆を与えますが、それが全ての地域で適応可能かどうかは別問題だと思いますよ。それってこの著者の感想ですよね。