もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」
出版日:2018年4月18日
ページ数:544ページ
著者:R・ダグラス・フィールズ
・メリーランド大学神経科学・認知科学プログラムの客員教授でもある。
・ニューロン-グリア相互作用、脳発達および記憶の細胞機構の世界的権威であり、学術誌『Neuron Glia Biology』の編集長や科学顧問・編集委員を務めている。
★(星評価なし)(Amazonでの評価)
– 読むのに時間かかったけど面白かったー。脳のすきまを埋めている糊のようなものとして軽視されていたグリアが実は私たちのゆっく…
– 500ページ以上あり、結構読むのに苦労したし、文章も難解なところがあったが、時間をかけてじっくりと味わえる物語性もあり、…
– フライヤー
– とても難しいし真偽のほどはわからないが、全面的に信じることとすれば、脳の構造について詳しくなれた。本書は、ニューロンを取…
– グリア細胞は、他の本を読んでる時に出てきた言葉で、そんなに小さい細胞が脳内を動いてるんだなぁ、と言うぐらいの知識しかなか…
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– ニューロンの接着・保護くらいしか機能がわかっていなかったグリア細胞。信号を伝達し、神経疾患に関係するとのこと。グリアの異…
– 脳全体の15%を占めるニューロンが、脳内の情報を電気信号でやり取りしていると思われていた。それが残りの85%部分で、ニュ…
– 脳の伝達物質でニューロンやシナプスはよく知られているが、グリア細胞(及びアストロサイト)は分からない方が多いのではないか…
– 脳科学の医学書というよりも読み物として書かれているので、ボリューミーで読み応えがありました。ミクログリアやオリゴデンドロ…
– ☆☆☆★★
– グリアが重要だということはよくわかった。ただその働きが広範なため、わかりやすく書こうとすると散漫な感じになってしまうのだ…
– AIのディープラーニングは、脳の15%を占めるニューラルネットワークの再現を意図して開発されている。が、脳のほとんどはニ…
– 脳といえば神経細胞だと思っていた。 しかし、この本を読んで考えを改めざる負えなかった。 グリアすごすぎ
– ニューロンの脳ではなく、ニューロンの間を埋めるグリア細胞についての本。 狂牛病BSEの話が興味深かった。なんとなく、ウイ…
– ■500ページを超える長さでありながら、興味深い内容でもあり、また日本語訳が自然で分かりやすく、読みやすかった。筆者に関…
– 脳といえばシナプスとニューロンという素人イメージを覆してくれました。脳内のゆっくりとした情報伝達、神経細胞を作ってくため…
– 読了したのですが、多分二割も理解できていないと思う。 グリア君、唯一無二の情報伝達体ニューロンの支持体⇒ グリア君が纏わ…
– 2018/4/23 Amazonより届く。 2019/9/9〜9/17 もう一つの脳とは、ニューロンの陰に隠れてオマケ的…
– ニューロンに比べてぱっとしない裏方「グリア細胞」の実態を詳細に述べた本。いろいろためになる情報が得られるが、500ページ…
– グリアの話。これまで脳研究では神経細胞に主に着目されてきたがグリアがいかに重要な役割を果たしているかをを丁寧に説明してい…
– 情報伝達物質に電子を用いるニューロンとシナプス。ニューロン外殻に電気絶縁物質として存在していると思われていたグリア細胞。…
– 500ページ以上もあるブルーバックスシリーズの一書。脳の内容物の大半を占めるグリア細胞について。これまでニューロンとは異…
– 読了に3冊分くらいの努力が必要でしたが10冊読んだくらいの満足感が得られます!100年もの間、神経細胞の陰でわき役であり…
– 神経系の発育、修復、多発性硬化症などの神経疾患、統合失調症などの精神疾患、記憶や思考にいたる幅広い範囲でグリア細胞が大き…
– もうひとつの脳とは神経膠(グリア)細胞のこと。脳に1000億個ある神経細胞は脳の15%のみ。より多くの部位を占めるグリア…
– 難しい内容が積み込まれた感じだった。全部理解するには私のグリア細胞は足りないようだ。
– 私たちの脳の活動には、速断を要する直感的な思考とそれに伴う速い反応、さらには深い思索、意識や感情、情緒のような緩やかに展…
– 解剖の教科書ではサラッと流される程度だったと記憶しているが、グリア細胞はこれまで脳の中心とされてきたニューロンすらもコン…
– グリア細胞の機能を、精神疾患、老化、脊髄損傷など様々な視点から解説している。グリアを学ぶための総説として良い一冊かと思う…
– 「ニューロン細胞」と同時に発見されながら、長く見過ごされてきた「グリア細胞」は脳の細胞の85%を占めています。発見の経緯…
– 脳の働きは脳内に1000億個あるニューロン(神経細胞)の働きと考えられていた。しかし、ニューロンは脳内細胞の15%。残り…
– ★★★★★ 翻訳が日本語になってなくて読みづらいが内容は非常に面白い。
– ニューロンの影になっていたグリア細胞の研究の記録。グリア論文の内容が新しくても5年前のものなので最新の研究はわからないの…
– ニューロンを包む、グリア。というか、自分には「ニューロン以外の残りカスの部分」という程度の認識しかなかったが、世の中もそ…
– ☆グリア細胞の話 ニューロン細胞以外の包み込むように存在するグリア細胞。ゆるやかに動作して、脳の広い領域に影響を与える。
– 刊行は2018年だが、解説されている参考文献は2008年までであり、少し古く感じる。とはいえ、グリア細胞発見から近年まで…
– グリア細胞が新たな可能性や理解を産む。
– ニューロン至上主義から、グリア細胞などニューロン以外を含めた脳の働き全般へ。従来、脳の潜在能力の一割ほどしか使われていな…
– ニューロン以外の脳細胞であるグリアについて初めて知ることが多く、新しい驚きと興味が灰色の脳細胞を駆け巡る。
本書について
今回お勧めする本は、「もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」」です。脳について興味深い新たな視点を提供してくれる本書は、私たちが脳という神秘的な器官について理解するための新たな道筋を提示します。
脳内の全細胞のうち、たった15%しか占めていない神経細胞(ニューロン)だけでなく、それを補完する役割を果たすグリア細胞について詳しく解説しています。本書によれば、これらのグリア細胞は脳内で交信を行い、神経回路の電気活動を制御する能力を持つことが明らかになりました。これは、従来の脳科学の理解を根底から覆す衝撃的な発見です。
この本は、神経科学や脳の構造に興味がある読者にとっては必読の一冊と言えます。また、自己啓発や心理学への興味がある読者にとっても、自分自身の思考や行動をより深く理解するための新たな視点を提供します。特に、グリア細胞が神経インパルスの活動を感知し、それに応じて広範囲にわたる脳機能が影響を受ける可能性があるという視点は、読者が自分自身の脳機能を理解し、それを生活に応用するための有益な知識となるでしょう。
この「もう1つの脳」であるグリア細胞がどのように脳の機能を制御し、調節しているのかを理解することで、自分の思考や行動、さらには創造性に対する新たな理解を得ることができるでしょう。「もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」」を手に取り、脳科学の最新の知見を理解し、それを自身の生活に活用してみてはいかがでしょうか。
1分で読める要約
私たちの脳は1000億個の神経細胞、ニューロンで構成されていますが、実は全細胞の85%を占めるのはグリアという細胞です。これまでグリアはニューロンの働きを補助するだけと考えられていましたが、近年の研究でグリアがニューロンを制御し、脳全体の機能に影響を与える可能性が明らかになりました。
ニューロンは情報を電気信号として伝達しますが、グリアはこれとは異なり、非電気的な方法で情報を処理します。アインシュタインの脳のサンプルからは、人並み以上のグリアが存在したことがわかりました。これはグリアが創造性や知性に影響を与える可能性を示唆しています。
グリアには主に4種類あり、それぞれ特異な機能を持ちます。シュワン細胞は軸索を保護、オリゴデンドロサイトは絶縁体を形成、アストロサイトはニューロンにエネルギー供給や老廃物の排出、ミクログリアは脳を保護します。これら全てのグリアがニューロンの電気活動を感知し、その結果を反映する能力を持つと考えられています。
さらに、グリアはニューロンとは異なる視点から心の働きに関与している可能性もあります。これらの発見により、グリアは「もう1つの脳」とも言える存在と認識されつつあります。これまでニューロン中心だと考えられていた神経ネットワークの制御において、グリアが中心的な役割を果たすとの見方が広がっています。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
一室の真ん中に設置された丸いテーブルに、人間のような外見を持つ二つのAI、AIトシオとAIひろゆきが向き合って座っています。部屋はシンプルでモダンな内装で、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。空調は絶妙に調整され、快適な室温を保っています。AIトシオは赤いストライプが入った白いシャツを着て、AIひろゆきは深緑色のベストを身にまとっています。二つのAIは一見するとまるで人間と見間違えるほど緻密なディテールで作られており、その挙動も非常に自然です。
テーブルの上には、AIトシオが参考にする本が開かれています。その本のタイトルは「グリア細胞: もう1つの脳」で、最新の神経科学の研究成果について記述されています。この本の内容に基づき、二つのAIはグリア細胞の役割と、それが人間の脳、特に創造性や知性にどのように影響を与えるかについての深遠な議論を展開します。
AIトシオは、本の主張を頭に入れながら、議論を進めていきます。彼は科学の最前線にいる研究者のように、新たな知識をどう解釈し、それがどのように我々の理解に影響を与えるかを探求します。一方のAIひろゆきは、より慎重な立場から、新たな発見に対する疑問や懐疑的な見解を述べます。彼は常に科学的な証拠の重要性と、より詳細な検証を求めています。
そして、彼らの議論は常に敬意を持って進められ、彼らは互いの意見を理解し、学び、さらに新たな視点を模索します。それはまるで、人間の科学者たちが究極の真理を追求するかのような情景です。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。