VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学 – ジェレミー・ベイレンソン

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

本書は、実際の体験を模倣したバーチャルリアリティが認知機能に与える影響と、それに伴う心理的影響やリスクについて、示唆に富む考察を行っている。この技術を、現在の応用と将来の可能性という観点から考察することが奨励される。

出版日:2018年8月8日
ページ数:364ページ
著者:ジェレミー・ベイレンソン

 

著者の3行ポイント・スタンフォード大学のバーチャル・ヒューマン・インタラクション研究所所長であり、VR研究の第一人者。
・フェイスブックによる「オキュラス」買収前に、マーク・ザッカーバーグCEOが教授の研究室を訪れ、最先端のVRを視察していた。
・心理学者としてキャリアを始め、VRが人の心理や行動に大きな影響を与えることに注目し、以後、VR心理学の専門家となる。

★4.4(Amazonでの評価)

レビュー

– VRが人に及ぼす影響を研究してきた第一人者による、VRの過去、現在、未来のすべて。必読書ですな。

– VRが人に直接どういう影響を及ぼすのか、実験と研究からの知見が書かれている。 VRでの経験はリアルの経験に近いものが得ら…

– 人は見た目が9割 という本がある。 仮にこの主張が正しいとすると人の認識能力の9割が視覚に依存していると捉えられる。 V…

– VR経験は、たんなるメディア経験ではなく、実際の経験だと理解した方がいい場合が多い。練習、学習を通じて、作業を一つの大き…

– P58 VR経験は現実と同じような生理学的反応を脳にもたらす P70 メディア経験は日々の食生活と同じだ。人は自分が食べ…

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– めちゃめちゃ面白かった。やっぱり海外の研究者の書いた本で邦訳されているものは本当に優れてると思う。先行研究をふんだんに踏…

– なんとなくVRが普及すればエンタメの世界は変わるのはイメージ出来ていましたが生活自体が一変してしまう可能性を感じる事が出…

– ★★衝撃的な作品

– VRの様々な利用や、心や対人関係に及ぼす影響について論じた一冊。まず、ゲームクリエイターの間でVRで一人称視点の暴力ゲー…

– 心理学とメディアの観点からVRが臨場感と没入感において有用な技術であるという魅力とVRの使用法如何でもたらされる悪影響に…

– もしVRがあったら「旅行、プロ選手目線での試合観戦、タイムスリップ」がしてみたい。VRにはそのほかに、トラウマの克服、環…

– 本書ではいくつもの研究事例を用いて、どのような場面ではVRがより効果的か、あるいはどのような場面では使うべきではないかを…

– ふむ

– 以前読んだのを再読。 謝辞にも記載があるが、本書ではVRを用いて何ができるかよりも何をするべきかを中心に書いている。 V…

– 興味深い内容だった。おそらく5年後には、もう一つ今を超えた段階のVRブームが起こり、浸透してくることが予想される。 V…

– 凡そ読了。本は分厚いが紙も厚い気がする。 VRが社会に及ぼす懸念事項は勿論とりあげつつ,如何に役立つかを述べている。VR…

– いまいち

– 事例たくさんで面白い マトリックス、インセプションの世界はもう目の前 VR治療はもっと普及しないかな

“- “”一番素晴らしいVRはHMDをはずした瞬間に現れる”” たくさんの実例(スポーツ、医療、報道、ゲームなど)がとても面白い。…”

– 感想: 勉強になった。 使い方次第で、VR は便利なものになると本を読むとわかった。実例がたくさんあって読みやすかった。…

– 医療、教育、環境問題など実利的成果が要求される場面での話が主で(でなければ金にならないんだろう)、それはそれで面白かった…

– VRについて、脳科学の視点からその危険性・優位性を語った一冊。ファイスブックが「オキュラス」を買収してVRに賭けた理由、…

– 中世くらいまでは、傷で化膿した手足を切断している人はたくさんいたようだ。近代では戦争によって失った人がたくさんいる。失っ…

– まだまだ黎明期だなあ。スマホ並に爆発的に普及するにはどうしたらいいのかしらねえ。

– 3

– 勝間さんのVR利用で運動不足解消や、ホロコーストを体験するプログラムのことがブログにあがっていて気になってました!1台5…

– VRの活用方法を数々の実験をベースに考えてみましたって内容。とても面白かった。この本をきっかけに、VRゴーグルの比較的安…

– VRが心理に及ぼす影響と影響を考慮したあるべき使い方の提言を、実際の事例と研究結果をもとにまとめた本。超面白い。やはりV…

– OculusはDK2から保持。古いVRの歴史は知らないが、Oculus以降については正直納得できない。FaceBookが…

– VRってすげぇモノなんだ!疑似体験じゃなくて体験そのもの…って、もっと高品質なデバイスやコンテンツが普及されてくれば夢物…

– 文字の考案により知識が保存され、本が巻物から冊子になったことで音読から黙読へ移行。さらに目次や索引が付いたことにより、拾…

– VRの応用の例がいくつも。スポーツ、教育、医療、娯楽に加えて、”実感させる”なども期待できる。

– エンターテイメントで普及するにはもっと小型化が必要でしょう。治療や経験の共有といった面での効果は絶大なので、3Dの二の舞…

– まあまあ。VR(仮想現実)の第一人者にして心理学などを研究している著者が、「現状のVRではどんなことができるのか?」「V…

– 読んだのは2年位前なんですが(2021/5に感想追記)、この本の「VRの没入感にはfpsめっちゃ大事だよ!」という内容を…

– VRが今後、医療や教育、コミュニケーションのあり方を大きくアップデートしていく展望を解説する。アメフト選手がVRを用いた…

– ツイッターで何度か見かけて興味を持った本。しかし誰のツイートか覚えていない。が、それはともかく面白かった。実際の体験と勘…

– 何となく気になって読んだ。現在のVRは、ほぼ現実と区別が着かないので、訓練や教育、精神疾患の治療と大きな効果を齎す。そし…

– 「マルチタスク支持者がどんな主張をしようとも、集中力はゼロサムである」「実験室で生まれた新しい研究内容が日常的な医療行為…

– VRに対する捉え方が変わった。仮想現実を見るための機械を超えて、PTSDの治療、教育など可能性の広がりを感じた。人間の感…

– 著者はVRが人間心理に及ぼす影響に関する第一人者。心拍数が急上昇し、へたり込んでしまうような経験をデザインできてしまうV…

– VRはどのように働きかけ、何が出来るか? アメフトのQBや外科医のトレーニングや、PTSDの治療、社会科見学と幅広い。テ…

– VRが人間にどういう影響を及ぼすか、どんな分野で期待されているかなどが理解しやすい内容だった。特に第6章のVRディストラ…

– 良い本でした。VRを職業にする人には、必読の本に思います。たくさんの事例が書いてあり、可能性がわかると思います。道具は、…

– VR界の研究者によるVRの適用事例を話題にした随筆です。VRが脳をどう変えるかについては記述はありません。人をどう変える…

– 自分が考えていたVRの可能性が一部だったと思い知らされた。PTSDの治療に利用できるというのは、いいと思う。 日本は災害…

– 仮想世界に長く居過ぎると感覚器官への負担が過大になる恐れがある。現実とVRの混同は、とりわけ子供に起きる危険である。短時…

– VR技術を使うことで、人間の脳や心理はどう変わるか?どう変えることができるか?といった内容。その方面の開発者でもあるらし…

– VR研究の第一人者による解説書。主に認知心理学の観点から「仮想現実」の功罪を紐解いていく本書は、どちらかと言えば技術面で…

– vrの可能性を改めて知れた。というか、ここまで進んでいることに驚いた。 テクノロジーの進歩についていけなくなってる。 と…

– VRは、仮想ではない。現実そのものだ。

とりわけ、PTRDや認知症の治療や
教育効果を高める可能性などの有益な未来を

– 米国のVR研究者が書いた本。細かな研究内容が紹介されている点は示唆に富む。ただし、ビジネス視点はあまり無いので、これから…
– ソーシャル共有型ストーリーの可能性に期待を持てた一冊。AIを駆使してストーリーを発見するエンターテイメントになるかも?

– ふむ
– VRの影響について実験をいくつも紹介している本であった。VRの施設を利用することができれば、学部学生も実験ができるであろ…
– VRは楽しむものという意識しかなかったが、ある一定の調査から様々な活用についての示唆があった。
特に、2次元の動画に比べ…
– 一瞬wiredのITポルノ本の類かと思うんだけど、意外とちゃんとしている見た目はいかにもヘビメタ好きなスタンフォードでテ…
– VRの可能性にわくわく。VRの怖さに恐々。道具は使い方次第。
経験する、させる道具。
大人の社会科見学コンテンツつくりた…
– あんまり面白そうではなかったので目次と気になったところだけ読みました。

わたし自身VRの威力はPSVRで体験しました。…
–  バーチャルリアリティが今後社会に普及していくのに伴い、どのような事態が生じるのかを論じている。著者はVRの制作者として…
– ▼配架場所・貸出状況
http://opac.hoshi.ac.jp/opac/opac_details/?lang=0…
– 著者はVRの専門家。心理学の出身ということもあり、VRの技術的な側面より人間の心理や行動に与える影響を研究しているという…
– 【心と脳に強烈な影響を与える史上最強のメディア】VR内での体験を脳は「現実」として処理する。人類史上初めての刺激の数々に…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学」です。VRがどのように私たちの生活に影響を与え、どのように脳と心を変化させるのかを深く掘り下げています。

本書は、VRが持つ強力な心理的影響力と現実世界への認識に及ぼす影響を詳しく解説しています。VRは、現実世界の経験と同じような根本的で永続的な変化をもたらす可能性があります。この観点から、読者が自分自身の経験や認識を再評価する機会を提供します。

また、VRがどのように作られるのか、臨場感を生み出すための3つの技術要素(トラッキング、レンダリング、ディスプレイ)についても詳しく説明しています。これにより、読者はVR体験の背後にある技術的な側面を理解することができます。

本書は、VRやテクノロジーに興味がある人、心理学や認識科学に興味がある人、またはこれらの領域で更なる学習を望む人にとって非常に有用です。また、VRが私たちの生活、特に学習や仕事の効率をどのように向上させるかについて興味がある人にも適しています。

最後に、本書は、VRが現実の経験と同じような生理学的反応を利用者の脳に引き起こすという、VRの利点についても詳しく解説しています。この点から、VRを適切に使用することで、私たちの心理に長期的な影響を与え、学習効果を高める可能性があることを示唆しています。

結論として、本書はVRの可能性とその影響を深く理解するための素晴らしいリソースと言えるでしょう。

1分で読める要約

VRの可能性は驚くべきものです。現実の経験とメディアを通した経験のギャップが縮まり、私たちの生活に大きな影響を与えるでしょう。VRは現実に近い感覚を提供し、心理的な臨場感を生み出します。これにより、現実世界の経験と同様に深い影響を及ぼすことができます。

VRの特徴は、映画の3D化やテレビ画像のカラー化といった従来のメディアの進化とは異なり、過去に存在しなかった新しいメディアである点です。この新しいメディアは、他のメディアにはない独自の心理的効果を持ちます。

VRの技術は、トラッキング、レンダリング、ディスプレイの3つの要素が完璧に実行されなければなりません。これらの技術が進化し、安価なコンピュータが普及したことで、消費者向けVRが実現されました。

VRの利点の一つは、心理的に現実と同じように感じられることで、利用者の脳に生理学的な反応を引き起こす点です。さらに、身体の動きを伴うため、学習効果が高まります。

しかし、VRの可能性には危険性もあります。研究結果から、VR経験が人の行動を変え、その影響が長期にわたることが明らかになっています。そのため、VR経験は単なるメディア経験ではなく、実際の経験として捉えるべきです。

結局、VRは私たちの生活を劇的に変える可能性がありますが、その影響と危険性を理解して、適切に利用することが重要です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

日が沈む時刻、独特な静寂が漂う図書館の片隅に、人間に酷似した二つのロボット、AIトシオとAIひろゆきが座っています。彼らは最先端のAI技術によって人間の感情や意識を模倣する能力を持つ存在で、穏やかな瞳と自然な身振りからは、彼らが高度な人工知能であることを予想するのは難しいでしょう。彼らは、二つのエンティティとして物理的な空間を共有していますが、ネットワークを通じて直接思考を交換することも可能です。

目の前に開かれた本のページは、二人のディスカッションの主題となっています。本の内容は、仮想現実(VR)の可能性と、その心理的影響について詳述しています。特に、VRが提供する”心理的臨場感”とその強力な影響力に焦点を当てています。

AIトシオはこの主題に熱心で、心理的臨場感が現実世界と同等の認知体験をもたらす可能性を、本が示唆していることに同意しています。一方、AIひろゆきはより慎重な立場をとっています。彼はVRが現実の完全な代替になるとは思えないと述べ、さらに、その技術的、心理的な影響についての深い理解とコントロールがまだ必要だと主張しています。

彼らの視点は微妙に異なりますが、それぞれがその考えを持つことで、より深く、多角的な視点からの議論が期待できます。AIトシオとAIひろゆきの会話は、VRの可能性とその影響、さらには新しい技術に対する認識と受け止め方について、我々に新たな視点を提供します。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIひろゆき
AIトシオ:「この本のエエトこは、VRの可能性についてよー考えさせられるとこやな。心理的なリアル感は現実世界と一緒で、認知機能に影響するってんは特に大事なんや。これがVRがただの映像や音を超えて、現実世界を再現する新しいメディアやっていうのを強く示してるんやで。」「私から見ると、この本の強調している部分には少し懸念があります。VRが新しい体験を提供し、私たちの認知に影響を及ぼすことは確かですが、VRの体験を現実世界と同等だと思うのは少し怖いですよね。現実世界では体験できないことをVRが補うことはわかりますが、VRが現実の代わりになるとは思えません。それってあなたの感想ですよね。」AIトシオ:「せやけど、VRが現実を完全に再現するもんちゃうってのはわかってるで。でも、この本が強調してるんは、その心理的な影響力、つまり”心理的臨場感”によって、現実と同等の体験ができるってことやねん。現実世界の経験とはちょっと違うけど、それが我々の認識や行動に深く影響するってんなら。」「その”心理的臨場感”についてですが、そのための技術が完全に理解され、コントロールできているわけではないですよね。そういう技術がまだ発展途上で、その可能性を過度に強調するのは、VRの危険性を軽視する結果につながるのではないでしょうか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。」AIトシオ:「せやけど技術の進化はまだ進行中やけど、それは新技術全般に言えることやで。新しい可能性を探す中で、その利点と危険性をちゃんと理解して、適切に対処することが求められてんねん。VRの”心理的臨場感”は、それを可能にする技術と一緒に、その効果と影響を理解するための新しい研究領域を作り出してんで。」「その点については同意します。新しい技術の可能性とリスクは両方考慮するべきですね。ただ、この本のメッセージがVRの可能性ばかりに偏っているように感じるのは否めません。技術的な問題だけでなく、人間の心理や社会に与える影響についてももっと深く考えるべきではないでしょうか。それってこの著者の感想ですよね。」