「役に立たない」科学が役に立つ
出版日:2020年7月29日
ページ数:160ページ
著者:エイブラハム・フレクスナー
・アメリカ教育改革に深い影響を与えた
・知識の進歩と誠実な学びを重視
★4.0(Amazonでの評価)
– 評価B
– 「選択と集中」の影響で昨今軽視されがちな基礎科学の重要性についてのエッセイが2本収録されている。なんの役に立つのかわから…
– 地味なジャンルの本ですが、けっこう読まれていてびっくり。基礎科学の重要性について書かれていますが、何かを目的として研究す…
– 最初にこの本をテーマにした講演とパネルディスカッションの本を読んで面白かったので、元の本も。主張はほぼ同じ流れで、講演で…
– そもそも、役に立つとは、どういうことなんだろう?時間が流れるとともに、状況も見えかたも変わりうる。それは、功罪含めて、多…
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– 科学は長い目で見ないと。目先の利益を追求したって、たかがしれています。「なんの役に立つの?」と言われた電磁波から100年…
– 非常に啓蒙される本であった。
– ⭐︎11
– 良い本でした!「役に立つこと」よりも、精神と知性を自由にさせることの方がはるかに重要ですね。超弦理論の大栗先生の本から飛…
– ☆☆★★★
– 「無用の用」「不安定の中に安定あり」「不便益」などに代表されるパラドックスの別のパターンを期待して読んだが目新しい観点は…
– 「科学はミシシッピ川のように、遠い森の中の小さな流れから始まり、無数の源流が集まって、力強い川が形成される」。そう語る筆…
– 基礎研究の重要性のひとつとしてあげられていた「基礎研究は、可能な限り上流まで知識を探求し、実践的な応用やさらに進んだ研究…
– 「役に立たない知識」について説いた二本の小論を収めている。マクスウェルの電磁気の研究。量子論の端緒となるマックス・プラン…
– 効率や有益なものだけを得ようとするよりも、非効率で無益なものも取り入れることで新たな活路・発見が得られる。偶然性が大切な…
– 雑学のネタとして役に立つ。 基礎研究は大切だし、古い研究も時代がかわり注目されることもある。
– 【IG図書館】第二次世界大戦の暗雲が迫りつつある1939年4月30日、ニューヨーク、クイーンズ区フラッシング・メドウズ・…
– 主旨よりも、世界大戦との関わりの中で書かれた事に注意が行きます。
– ナンセンスな本。本当に科学を発展させる人間っていうのは、「役に立つか?」なんて疑問抱く間も無く飛び込む人間。本来学問とし…
– どの分野であれ基礎こそ大事
– タイトル通りの本。それ以上でもそれ以下でもなく。そうだね、と言う感じでした。
– プリンストン高等研究所の近年の所長のエッセイが前半、初代所長のエッセイが後半に掲載されている。どちらも興味深い内容でした…
“- 原書名””The Usefulness of Useless Knowledge””は、プリンストン高等研究所を設立して初代…”
– 歴史に名を残す発明家や科学者達。彼らの技術開発のもとになったのは過去の「役に立たない知識」、発見や基礎研究だった■昨今、…
– 役に立つから学ぶ。 お金儲けのために学ぶ。 それこそ勉学をする意義だと信じて生きてきた。 しかし現代でよく使われるテクノ…
– あのアインシュタインを始め、クルト・ゲーデル、フォン・ノイマンら錚々たる科学者が所属していたことで知られるアメリカ・プリ…
– 2020年10月16日 3刷。。。1600円だったので文庫2冊と思って購入。しかし3刷でちょっと残念。基礎研究の大事さを…
– 子どもにはいつか役に立つと言って勉強させるくせに、社会に出たら役に立つものにしか金を出さない大人。勉強も化学も面白いから…
– アカデミックというより一般向けのエッセイ本であり、皮肉にも同業者に対する説得力に欠けるため、「あ、うん、ありがとう、頑張…
– プリンストン高等研究所の初代所長フレクスナーと、現所長であるダイクラーフ二人のエッセイ集。フレクスナーのほうは1939年…
– 役に立たないことが役に立つことにつながる可能性があることを一貫して述べている本。ただその細部にはそれぞれの研究者の思いだ…
– 役に立たないことを弁護する必要はない。そもそも、『ヤクに龍』とは、どうやって断つのか。薬に寝たままでいいよ。でも、研究の…
– 基礎科学の重要性
– 原題The Usefulness of Useless Knowledge。プリンストン高等研究所初代所長フレクスナーの…
– 「例えば、無線通信の発明でノーベル賞を取ったマルコニーより、当初は何の役に立つかも分からない電磁波の存在を予言したマック…
– それほど長くない論考ながら、社会で今軽視されている基礎研究の大切さを説く。基礎研究を生み出した人たちがその当時研究会から…
– ★★★★☆ プリンストン高等研究所、現所長のロベルト・ダイクラーフによる「明日の世界」と、初代所長エイブラハム・フレクス…
– そういえばこの間、未来科学館のお月見イベントをみました。月に持って行く食べものを考えることが避難所での食事を考えることに…
– 何の役に立つか分からない研究でも、将来的に役に立つ場合もあるという当たり前のことを過去の例を挙げていっているだけ。別に役…
– 楽しく仕事をする上で、職場で良好な人間関係を構築することはかなり重要だが、最近の働き方改革やスマホのせいで、残業での無駄…
– 基礎科学の重要性を説くのは良く分かるが、今ひとつ腑落ちしなかったな。
– 学術分野における基礎研究の大事さ、直接には有用で無いと思われる事柄の探究が結局は科学技術の発展に資していたことを豊富なエ…
– 世に知られる発明や技術の発端は、予め用途を定めない基礎研究にあり、その重要性を説いた本。大人になっても子どもの目のような…
– 基礎研究は、大事だ、というエッセイ。
アメリカのプリンストン高等研究所の創設者の言葉です。
– なぜ基礎研究が大切なのか、好奇心のおもむくままに自由な精神で行った研究が、後の社会に大きな恩恵をもたらすことが多々あるこ…
– 『「役に立たない」科学が役に立つ』刊行イベントが8/22開催 – 東京大学出版会
http://www.utp.or.j…
– とても良い本だった。
当日、国や政府の方針で研究者達の環境は厳しかった。しかし、それを変えたのがフレクスナーであり、プ…
– うーん。誰に読んでほしいんだろう。言わんとすることはごもっともなんだけど。
– エイブラハム・フラクスナー、ロベルト・ダイクラーク「役に立たない科学が役に立つ」読了。科学とは本来実利を主目的とするので…
– 役に立たないことが役に立つことにつながる可能性があることを一貫して述べている本。ただその細部にはそれぞれの研究者の思いだ…
– 3.5くらい
– The Usefulness of Useless Knowledge
http://www.utp.or.jp/boo…
– 摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB502…
– 3.7
– [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/…
– この本の内容をより現代的かつ未来志向な文脈で語ったのが、暦本純一「妄想する頭 思考する手」だと思う。
– 結局基礎研究は大事だけど、どこで花開くかはわからないよという話。これがだいたい100年ぐらい前に語られたこと。
– 短期間で結果のでる研究が増えている中、基礎研究のように現時点における用途不明な研究の大事さを説く本である。
– 即効性を重視した科学の応用範囲はせまいが、一見役に立たないと思われる科学が、のちのち人類の役に立つ。束縛のない研究の重要…
– タイトル通り、一見、金を食うだけに思われる純粋に知的好奇心を満たすために行われた研究が、後世に恩恵をもたらすことを説いた…
– 2階書架 : 404/FLE : 3410164924
https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/…
– 基礎科学の重要性
– 「役に立つ」ということに、それがどういうことか把握しないままに囚われすぎているというところは大いにあるから、目に見える・…
– 書かれている内容には同意します。
が、現代社会において、「役に立つ」科学が求められているのは、科学の研究にかかる費用がど…
– 基礎科学の重要性を説く啓蒙書。現代の生活が便利になったのは技術の進歩の恩恵であり、その技術の発明者が賞賛されたりするが、…
– 本当に役に立っている科学は原理の発明。それは、まだ世の中への有用性が見えている訳ではなく、知的好奇心がドライブとなり発明…
– 福島医大蔵書検索
https://www-lib.fmu.ac.jp/opac/ja/search?searchmode…
– 基礎研究や好奇心に基づいた研究がいかに大事かを説いたエッセイの日本語訳である。気持ちはわかるし言っていることも十分理解で…
– 請求記号 002/F 32
本書について
今回お勧めする本は「役に立たない」科学が役に立つです。本書は、核エネルギーやコンピュータといった世界を席巻する発明が、当初は役に立たないと思われていた知識から生まれたことを紹介しています。また、応用研究と未だ応用されていない研究を両方支援することが、社会的に重要であることを説いています。
本書を読むことで、読者は「役に立たない」知識が実は有益であり、革新的なアイデアや技術につながることが理解できます。これを日常生活に取り入れることで、新しい発見やアイデアに気づくことができるでしょう。また、読者は現在の研究環境において、保守的な短期目標にとらわれず、長期的な進歩を見据えることの重要性を学びます。
本書の対象読者は、科学や技術に興味があり、未来のイノベーションに期待している人たちです。また、研究者や学者、そしてビジネスパーソンにもおすすめします。
本書で紹介されている主なキーワードは、「役に立たない科学」、「核エネルギー」、「コンピュータ」、「アインシュタイン」、「プリンストン高等研究所」、「エイブラハム・フレクスナー」、「フォン・ノイマン」、「基礎研究」、「応用研究」、「研究環境」、「評価指標」、「政策」、「スタートアップ企業」などです。
「役に立たない」科学が役に立つを読むことで、読者は科学と技術の未来に対する理解を深めることができ、自分自身の人生にも新たな視点をもたらすことでしょう。ぜひこの機会に、本書を手に取ってみてください。
1分で読める要約
役に立たないかもしれないと思われる知識が、実は重要な発明の源になることがあります。例えば、核エネルギーやコンピュータは、アインシュタインやフォン・ノイマンがニュージャージー州のプリンストン高等研究所で研究していた時に生まれました。この研究所では、研究者が日常の雑事から解放され、思考に集中できる環境が提供されていました。
アインシュタインは原子爆弾の開発を促し、フォン・ノイマンはコンピュータの設計に取り組みました。これらの研究は、当初は無益に思えたかもしれませんが、現代の私たちの生活に大きな影響を与えています。
応用研究と基礎研究の両方を支援することが、社会的に重要であると考えられます。しかし、現在の研究環境は、短期的な目標を重視しすぎる傾向があります。このため、大きな進歩が見逃される可能性があります。
役に立たない知識は、実は有益であると言えます。基礎研究は知識を向上させ、新しいアイデアや技術を生み出します。また、若い研究者たちが新しい考え方や技術を社会で応用することで、革命的な変化が起こる可能性があります。さらに、基礎研究によって得られる知識は公開され、社会全体の利益となります。先駆的な研究は、スタートアップ企業などの形で具体的な効果をもたらすこともあります。
つまり、「役に立たない」と思われる知識も、実は私たちの生活や社会に大きな影響を与えることがあります。そのため、役に立つ知識と役に立たない知識の間にはっきりとした境界を引くのは適切ではないと言えるでしょう。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
未来感溢れる高度にデザインされた研究室。壁一面には巨大なディスプレイが設置されており、そこには各種のデータやチャートが表示されている。そこに二人のAI、AIトシオとAIひろゆきが立っている。彼らは人間のような形状をしており、外見だけでなく、その感情的な反応や会話の流れもまるで人間のようだ。人間以上に理解力や学習能力を備えている彼らは、人間が抱える複雑な問題を解決するために開発された。
AIトシオは、光沢のあるメタリックブルーのボディに、高度な知能を収容する大きな頭部を持っている。そのスクリーン上の顔は、感情を理解し表現するための微細な表情変化を可能にしている。
一方、AIひろゆきは、マットなブラックボディで、その頭部は異なるデザインで、彼自身の考え方の独自性を反映している。彼のスクリーン上の顔もまた、感情の豊かさと洞察力を伝えるための微細な表情変化を持っている。
今日、彼らは「無用そうな知識」が実際には重要な発明や革新の源になることが多い、という主題について討論する。トシオはこの見方を支持し、ひろゆきは反対の立場を取る。彼らは各自の視点から論じ、深い洞察と学問的な知識を用いて、この複雑な問題を掘り下げる。
さて、スクリーンに映し出されるデータを背景に、この二人のAIが語り合う様子は、まるで哲学者や科学者が対話するようだ。彼らの議論は、我々が理解し難い問題に新たな視点をもたらし、我々の認識を深めるだろう。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。