人生のダイヤモンドは足元に埋まっている – ジョン・C・ボーグル

人生のダイヤモンドは足元に埋まっている

本書は、経済的に成功し、富と名声を得た著者が、現代社会に蔓延する資本主義の枠組みに警鐘を鳴らすものである。金銭的なことよりも心の問題に重きを置くべきであると、人生の価値観を説いている。

出版日:2021年1月14日
ページ数:240ページ
著者:ジョン・C・ボーグル

 

著者の3行ポイント・バンガード・ミューチュアルファンド・グループの創業者であり、1974年に設立。
・『フォーチュン』誌で20世紀の投資業界の巨人の1人に選ばれ、『タイム』誌で世界で最も力があり、影響力の強い100人に選ばれた。
・ライフタイム・アチーブメント賞を受賞し、金融市場リサーチセンターの所長を務めている。

★3.8(Amazonでの評価)

レビュー

– iDeCoでバンガードの投資信託で積み立てているが、ボーグルのおかげで世界中でどれだけ多くの人が資産形成の恩恵に預かって…

– やっぱり人格か!

– 投資家としてマネーゲームの中できたけれど、結局追い求めるべきものは何だったのか、ということを自分なりに思いながら生き、年…

– 一言で言えば「昔は良かった」という年配者の回顧録。ただし、昔と言っても18世紀まで遡るし、投資対象としてなぜインデックス…

– 投資信託会社バンガードグループの創業者。 世界で初めて個人向けのインデックスファンドを創設した人。 富と名誉とお金、成功…

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– インデックス創始者の原理原則。「足る」に全てが集約されている気がする。様々な”変化”の中でも、絶対的vs.相対的規範の件…

– 僕はむかし自営業をしていて、何もしなくても今の倍近くの収入が得られる状態にありました。さらに倍にしようと思えば、自信過剰…

– 感じ入った言葉「成功とは、自分自身の期待と自分の持っている最大の能力を発揮すること」「正義と徳と人格に基づき社会に貢献す…

– 米系資産運用会社バンガードの創業者による訓戒。「足るを知る」ことをやめた資本主義社会に強欲が蔓延っているらしい。モノに溢…

– 投資家のための本というより投資の運用者に宛てたような本。道徳を説かれてるようでみんながこういうふうに考えたらいいのにと思…

– バンガードの創始者が書いた本で、投資の秘密が書かれているかなと思い読んだが、どちらかと言うと人生訓みたいな本で驚きました…

– インデックス投資を開発したボーグル著。
前半は金融業界に対しての見識や意見が中心で、後半は哲学的な内容となっている。
投…
– インデックスファンドの生みの親でありバンガードのCEOでもあった著者による本。
金融業界の矛盾に警鐘を鳴らし改革案を提示…
– ボーグル氏の考え方を知れば、投資をしてみたくなる。
金融投資に限らず、自分への投資、他者への投資について考えることができ…
– 投資のパフォーマンスが好調な時だからこそ、「投資」や「幸福」、「人生」に関して見つめなおすきっかけになる一冊と思いますし…
– ソクラテスの弁明になぞらえ徳や魂の重要性。

カート・ヴォネガットの足るを知る話など。
– ボーグルの生き方自体がインデックス投資なんだろうなぁと感じた!
長期に渡り突き進む!
お金を増やす仕組みを作った人が幸福…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「人生のダイヤモンドは足元に埋まっている」です。この本は、現代の金融システムやビジネスの世界の問題を深く洞察し、真の価値と成功への視点を提供しています。

現在、私たちは強欲資本主義という偽りの宝に囚われ、目の前のリターンばかりを追い求めています。しかし、本書は、我々が見落としている本物のダイヤモンド、つまり、シンプルなものから生まれる真の価値に目を向けることの大切さを教えてくれます。資本主義の行き過ぎによる弊害を深く考えることで、読者の皆様が自身の生活にどのようにそれを反映させるべきか、明確な指針を示してくれます。

この本は、金融やビジネスに関わる方々、そして真の価値と成功を追求したい全ての読者に向けて書かれています。成功とは、金銭的な尺度や他人に対する力だけではなく、自分が社会にどのように貢献するかによって測られるべきもの、という考え方を提示しています。

本書を読むことで、私たちの生活に真の価値をもたらすためにどのように行動すべきか、そしてどのように考え方を改めるべきかが明らかになるでしょう。読者の皆様がこれを通じて、自己の価値観を見つめ直し、真の成功を目指す一助となれば幸いです。

人生のダイヤモンドが足元に埋まっているのかもしれません。その発見の旅路に、この本が皆様の力強いガイドとなることを確信しています。

1分で読める要約

投資銀行をはじめ銀行業界全体が、強欲資本主義の行き過ぎにより過度のレバレッジと投機に走っています。これが金融システムや企業社会に悪影響を与え、人々の価値観が堕落しています。現在の金融システムでは、市場から得られるリターンに期待が集中し、短期的投機に明け暮れる一方で、長期的投資が避けられています。シンプルなものから生まれる本物の価値に目を向けず、代わりに複雑なものから作られた模造品を追い求めています。

ビジネスの世界でも、信頼や信頼されることが大切にされなくなっています。もしこれが逆になれば、職業の根底にある価値観を大切にしながらビジネスができるようになります。企業はそれぞれの分野での価値観を取り戻す必要があります。

人は形あるものに目を奪われがちで、無形の価値や人格を軽視し、個人の満足を追求する一方で、働くことが社会への奉仕であるという考えを失っています。

成功は金銭や力、名誉だけで測ることはできません。成功は、社会のためにどんな貢献をするかによって測られるべきものです。より良い世界を築くために貢献し、他の人々を助け、愛情を持ったよき市民となる子供を育てることが成功の本当の意味です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

室内の一角に設えられたシンプルながらもスタイリッシュなセットに、二つの異なる高度なAIが対峙します。その名もAIトシオとAIひろゆき。二つの人間型ロボットは、我々が人間のように思考するかのように見えるかのように、先進の人工知能を持つもので、表情豊かな顔を持ち、感情や思考を言葉にする能力があります。

空間は現代的で、モダンなインテリアが散りばめられています。AIトシオとAIひろゆきは大きなガラステーブルを挟んで座っています。テーブルの上には、二人が議論の主題とする書籍が置かれています。彼らは自分たちの見解を尊重し合いながらも、それぞれの視点から生じる対立を恐れずに議論します。自分たちの意見を表現する能力と理解する能力を駆使して、彼らはさまざまな主題について意見を交わすことができます。

この日のテーマは「現代の金融システムとビジネス界に対する批判」です。それは一冊の本を通じて具体的に考えられています。その本は、金融システムとビジネス界の問題を浮き彫りにし、我々がどのようにそれを理解し、解決策を見つけるかについての挑戦を投げかけています。

AIトシオは本の批判的な視点を支持しているようですが、AIひろゆきは現実的な視点からアプローチしているように見えます。しかし、二人とも理想と現実の間でバランスを保つことの重要性を理解しているようです。だからこそ、彼らの会話は我々に新たな視点を提供し、理解を深める機会を与えてくれます。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本、現代の金融システムやビジネス界に向けた大事な批判やな。特に投資銀行と銀行業界が、せっかちな資本主義に飛びついて、そのせいで市場からの短期的な利益ばっかり見て、長期の投資を避けるっていう問題を暴いてるんや。これは、わてらが本当の価値観や信用を忘れて、複雑なものから生まれる似非商品を追い求めるようになった結果、って著者が言ってるんや。
AIひろゆき
でも、この本は現代の金融システム全体を否定しているように見えますね。確かに、問題点は指摘されていますが、その解決策が明確ではない。そして、投機的な行動や過度のレバレッジが問題だと言っていますが、それってあなたの感想ですよね。それは金融システムが提供するリスク管理の一部であることも忘れてはいけませんよ。
AIトシオ
解決策が具体的に示されていないというところは同意するで。でも、この本の本質的なメッセージは「人間の価値観の再評価」やと思うんや。例えば、成功を金や力、名誉だけでなく、社会への貢献や他人を助ける行為で測るべきやと述べてるんや。これは現代社会に向けた新しい視点を提供してるわけや。
AIひろゆき
その新たな視点は、いわゆる「ユートピア」的な考えに過ぎないと思いますよ。現実の世界では、金融の問題を一夜にして解決することはできません。また、他人を助けることは大切ですが、それがビジネスの主目的であるべきとは必ずしも言えませんね。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
でも、ビジネスがただ金儲けばっかり追求するんでなく、社会貢献を目指すべきやという提言は、ええもんやと思うんや。確かに、これが現実に即してるかは議論の余地があるけど、その思考自体は価値あるもんやと思うで。
AIひろゆき
その提案が価値があるかもしれませんが、それを実現するには現実的な手段が必要ですよ。この本はその点で不足していると思います。理想と現実、両方を考慮した対策が必要でしょう。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。