お金のむこうに人がいる – 田内 学

お金のむこうに人がいる

本書は、お金の仕組みをわかりやすく解説し、経済の基本を理解できるようにしたものだ。日本はなぜ債務超過に陥らないのか、老後の貯蓄だけでは国民年金問題は解決しないのか、などの疑問を解決する。

出版日:2021年9月29日
ページ数:272ページ
著者:田内 学

 

著者の3行ポイント・東京大学入学後、プログラミングにはまり、国際大学対抗プログラミングコンテストアジア大会入賞。
・2003年ゴールドマン・サックス証券入社。16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。
・2019年退職。現在は子育てのかたわら、中高生への金融教育に関する活動を行っている。

★4.5(Amazonでの評価)

レビュー

– △ 分かったような分からないような、うまいこと騙されているようなそうで無いような、一つ一つの言ってることに間違いはないん…

– 日本政府が国債を発行しまくって借金してても大丈夫な理由が分かった。日本企業が頑張ってて日本人が働いて稼いでるからなのね。…

– 面白い。お金と人との関係を考えさせられる。自分の輪をどこまで広げて考えるかということも。

– 平易な文章で書かれているが、理解に数分かかることもあり少しずつゆっくり読んだ。 経済の問題は人々の幸せを増やすこと。 視…

– お金の役割についての理解を、一段深く掘り下げて説明されている本。なかなか理解ができているのかおぼつかないが、人の働くこと…

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– 既存の経済システムをベースに説くタイプとは 違う アングルから主張する本。 通常疑問無くスルーしていたようなマクロ経済や…

– 「誰が働いて、誰が幸せになるのか」

– 「誰かが働いてモノが作られる」+「モノの効用が誰かを幸せにする」→「誰かが働いて誰が幸せになるのか」を考えることが重要 …

– 全てのモノは労働によって作られている/ 消費しているのは、お金ではなく、誰かの労働だ/ 働く人がいなかれば、お金の力は消…

– 経済を考える指標を「お金」と捉えることで本質が見えなくなっていたことに気付かされる著作。労働の価値は人が生み出すものであ…

– 「お金のむこうにいる「人」の存在に気づくことだ。」この一文が本書の全てを表している。お金だけを見ると人の存在に気づけない…

– 2022年140冊目 Kindle

– 専門用語を用いずに説明するお金の話し。こんな種類のアプローチは初めて聞いた。 誰が働いて、誰が幸せになるのか。 どれだけ…

– 良著だった。読みやすいので国債論争を非専門家として理解するには一番いいのではないかと思った。別のMMTに関する本を読んだ…

– お金ではなく、人に焦点をあてる発想は自分にとって新しい視点で、とても参考になりました。

– お金の話に、人(労働力、助け合い)を絡めて経済を解説した話。無味乾燥になりがちな数字だけの話にならないので、わかりやすか…

– お金に関する考え方を改めることができました。

– お金を中心に考えるか、人を中心に考えるかでお金の流れがこんなに変わってくると思わなかった。経済の数字や用語を見聞きすると…

– おそらく「資本論」とは無縁な著者の実感によるおカネ観。

– お金自体に価値があるわけではなく、人と人の間を移動するだけ。 理屈では分かっていたつもりのお話を改めて認識できた。

“- まったくの「経済」オンチです。とてもわかりやすく書いてあるのだと思うのですが、第8,9,10話辺りはちょっと見失いました…”

– お金は人の労働の対価となるチケットである。 経済に対する新たな視点と考え方を得た。 消費をするとき、その向こう側を考えて…

– 【社会と労働と効用】バリキャリだった筆者が書いた「お金」の本。小難しい本ではなく、小学生高学年でもわかるようわかりやすい…

– ぼんやりしか理解していなかったお金のことが、人を中心に考えることで世界の見方ががらっと変わった。価格と価値の違いや働くこ…

– 川村姉妹と呼ばれるインフルエンサーが勧めていると人から聞いたので読んでみた。平易で読みやすく、中身の考察も良い。高校時代…

– 平易に新しい論理を展開。全部が理解できたとは思わないが整理の仕方も含めてためになった。

– 老後の問題と聞くと=お金の問題と思いがちだけれども、いくらお金を貯めていても自分がその年になったとき世話をしてくれる(働…

– お金には伝達力と交渉力がある。税が通貨を普及させた。お金の価値には使う効用と売る価格と、誰かの働きがある。預金は信用創造…

– お金は他人に労働してもらうためのものというのは改めて気づかされたが、本全体では極論過ぎると思う。

– お金の本質を考え直す本。万能に見えるお金、でも実際に解決しているのはお金で動いてくれる人がいるから。つまり、誰かが頑張っ…

– 勉強になった!社会が良くなる為には、1人ひとりの微力を積み重ねるしかない。心に響いた。私もそう思う。87

– お金のむこうには人がいる。それが何を意味するのか、よくわかる。お金を稼いだり、使ったり、借りたり、いろいろな用途はあるが…

– なんとなくモヤモヤしていたことをとてもスッキリさせてくれる。これだけシンプルで少し冷静に考えてみれば簡単にわかる事なのだ…

– 色々とためになったわー。 「僕らは、自分の労働を提供してお金をもらい、そのお金を使って誰かの労働を消費している」 「効用…

– 個人が資産を増やすために読む本ではないです。ほとんどの金融投資は転売に過ぎないとのこと。本書は我々がお金を払って購入して…

– 再読。普段はあまり読み直すことはないけど、仕事の関係でもう一度読み直したくなって。自分の消費に自信が持てるようになりたい…

– 何だか正直さっぱりわからなかった本。 お金があっても、働く人がいないと意味がない、 お金自体には意味がない、相互扶助で交…

– お金は「人の労働力」を使うためのものであり、交渉・伝達のための手段という前提で物事を整理。すると日本人が働く限り日本経済…

– 紙幣の価値が生まれるのは税金として収める必要が発生してから。それは家族で新らしく作られた紙幣制度を例にしてわかりやすく説…

– お金のことや自分の働き方に不安がある人が読むと安心出来る本だと思った。労働の向こうに誰かの喜びがあると意識することは大切…

– 豊かさ≠お金があることではない、という本

– 素直な感想を言うと「綺麗事」だなと。ただし、コレハとても大切な綺麗事。社会は協力し合うために生まれた関係性であり、お金は…

– 驚いた。経済学って実は人のためのどうするか考える学問なんだ。「お金は無限に増えない」という基本の期を分かってない大人っ…

– 元ゴールドマン.サックスのトレーダーが書いた本なので、株式投資を推奨する本かと思っていた。しかし、全く逆で驚いた。

– 「お金のむこうに人がいる」のタイトル通り、お金を中心に経済を考えるのではなく、人を中心に社会全体について考えていく内容。…

– 「書店の消滅」と「女性の労働問題」が根本でつながっている理由 https://diamond.jp/articles/-…

– お金や経済の話を身近な問題として解説していく。紙幣をコピーしてはいけないのは、働く人がいなくなり、みんなが支え合っていき…

– 経済の本質を、人と人とのつながりの観点から説いた、とても分かりやすい本でした。

お金の向こうに人がいるという当たり前の…
– 日々生きていて付き纏うお金に対する不安

大事なのは「誰のために働き、誰が幸せになるのか」

良い本でした
– まさにタイトルがそのまま本書のメインメッセージとなっている。

一見小難しそうな経済の話を適度に抽象化したうえで、具体例…
– すごく良かった。お金を今までとは別の視点で捉えることが出来るようになった。
一貫して「お金の価値は将来誰かに働いてもらえ…
– 日経テレ東大学を観て気になったのでを読んでみた。

金利・国債・年金など、お金を取り巻くビッグワードをビッグワードのまま…
– 最初ちょっととっつきにくいと思ったけど、読み進めてみるとすごく面白い。「効用」と「価格」切り離して考えないといけないこと…
“- 難しいお金や経済の話を、中高生にもわかりやすく説明している本。僕も””国の借金は未来の子供が背負う””とか、””日本もどこかで…”

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は『お金のむこうに人がいる』です。本書では、お金がただ流れているだけであり、実際に働いている人々が価値を生み出していることを明確に示しています。読者の皆さんにとって、この本を読むことで、経済と社会の本質的な問題について深く考えるきっかけとなるでしょう。

本書のターゲットは、お金と働く人々の関係に興味がある方や、社会全体の問題を理解しようとする方です。また、老後の生活の不安を感じている方にも、非常に参考になる内容となっています。

本書を読むことで、読者の皆さんは自分自身の働き方や、他者との協力について考えるきっかけを得ることができます。さらに、将来の年金問題や労働不足、モノ不足の問題に対して、お金だけでは解決できないことを理解し、社会全体での価値創出が重要であることを学ぶことができます。

お金に惑わされず、誰が働いて誰が幸せになるのかを考えることが大切であることが本書のメッセージです。お金の価値を理解し、社会全体の問題に対して、お金だけではなく、働く人々を中心に考える視点を持つことが、読者の皆さんにとって、より豊かな人生を築くための一助となるでしょう。

この本を通して、読者の皆さんが経済や働く人々の価値について深く考えることができるようになります。そして、社会全体の問題を解決するために、お金だけでなく人間を中心に考えることの重要性を認識し、皆さん自身の人生に役立てることができるでしょう。

1分で読める要約

お金を使うとモノが手に入ると感じがちですが、実際には誰かの労働を消費しています。私たちの労働と他人の労働が交換されることで社会が成り立っています。お金だけでなく、「誰が働いて、誰が幸せになるのか」という点を考えることが大切です。

老後の生活の不安を解決するためには、働く人がいなければならないことを理解することが重要です。みんなが資産運用に成功しても、労働力がなければ問題は解決しません。

銀行は預金を受け取り、借金として他人に貸しています。預金残高が増えることは、貸し借りが増えるだけで、社会全体の価値が増えるわけではありません。重要なのはお金を増やすことではなく、お金を流すことです。

私たちが直面している年金問題は、労働不足とモノ不足が絡んでおり、お金だけでは解決できません。根本的な原因は、高齢者が増え、現役世代の割合が減少していることにあります。

政府の借金は誰かの預金を増やしています。政府がお金を使うとき、働く人が必ずいます。政府の借金が国内で使われている限り、働いて返さなくても問題ありません。財政的に破綻した国は、他の国に働いてもらいすぎたことが原因ですが、日本は貿易黒字を蓄積しているため、将来的には外国の人に働いてもらえることはあっても働かされることはないでしょう。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

夕方の研究施設。フローリングが磨き抜かれた大きな部屋で、AIトシオとAIひろゆきが向かい合って座っている。彼らは人間そっくりのロボットで、一見するとあたかも人間が椅子に座っているかのように見える。しかし彼らの立ち振る舞い、表情、声のトーンからは彼らが人間以上の知能を持つ存在であることが伺える。彼らはあたかも自分たち自身が人間であるかのように深い議論を展開する。

今日のテーマは、「お金」そして「経済」について。そしてその中心にある「価値」の再定義。ハンドメイドの木製テーブルの上には、その主旨を詳しく説明した本が置かれている。AIトシオはその本を指を使ってなぞりながら、その内容を詳しく分析する。

AIひろゆきはその議論を冷静に聞き、時折質問を投げかける。彼の視点は常に現実的で、経済の働き方やお金の流動性について深い理解を持っている。彼の意見は合理的でありながらも、様々な角度からの視点を提供する。

AIトシオとAIひろゆき、この2人のAIが同じ部屋で同じテーマについて議論することで、新たな視点や考え方が生まれる。それらは経済学者が持つ視点や理論とは異なり、人間が普段考えている範囲を超えた視野を提供する。これは、高度な人工知能が提供できる独自の価値である。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本ん主旨は、「カネ」って言う考え方を見直し、ワシらがいつも考えてる「経済」や「価値」についてガッツリ考え直すんや。カネの背後にはいつでも「人間」がおる、その人間たちが社会を作り、経済を動かしてる、そんな目線はエエ洞察やと思うんや。年金問題や社会問題をカネだけで解決しようとするんじゃなく、人間たちの労働や生活を中心に考えんといかん、そんな主張は、今の社会には大事やと思うんや。
AIひろゆき
その視点は新鮮で理解できますね。ただ、現実の問題として、お金の価値や流動性は経済を動かすために必要ですよ。例えば、インフレやデフレはお金の価値に直結していますし、それが消費者の行動を左右します。また、経済の成長には資本投資が欠かせないですし、それにはお金が必要です。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
そら、カネの価値や流動性は経済にとっちゃ大事な要素やけど、この本はそんな「カネ」を中心とした経済の在り方そのものに問いかけてんねん。例えば、働く人がおらへんとカネは力を失う、そんな主張は、人間が経済の中心で、カネはその活動を支えるツールやってことを示してんねん。
AIひろゆき
確かにその通りです。でも、人間中心の経済は理想的かもしれませんが、現実の経済システムにすぐに適用できないかもしれません。労働の価値を正当に評価するには、働く人々の能力や貢献度を適切に評価し、それに見合った報酬を支払うシステムが必要ですよね。それには、複雑で洗練されたメカニズムが必要になります。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
確かに、理想と現実はいつも一緒になるわけやないかもしれん。でもな、これまでの「カネ中心」の経済視点から「人間中心」の視点へと変えることで、新たな視点や解決策が見えてくるかもしれんで。そらがこの本が言いたいことやねん。
AIひろゆき
その視点は価値があると思います。でも、それを現実の経済システムにどう適用するかは、更なる研究と議論が必要ですよね。そしてそれは、私たち全員が参加しなければならない議論ですよ。それってあなたの感想ですよね。