遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」 – 植原 亮

遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」

これは、行動を決定する前に、さまざまな選択肢と証拠の重みを考慮するために、ゆっくりと時間をかけることの重要性を強調するものだ。

出版日:2022年8月31日
ページ数:272ページ
著者:植原 亮

 

著者の3行ポイント・関西大学総合情報学部の教授であり、科学哲学を専門としている。
・教育実践や著述活動にも取り組んでおり、理論的な考察だけでなく応用にも注力している。
・幅広い分野に精通し、教育や研究において高い評価を得ている。

★3.8(Amazonでの評価)

レビュー

– 遅考術の役割➀思考の間違いを回避②よりよい思考。⑴物事を丁寧に考えるには遅く考えられる必要がある。しかし遅考は難しいので…

– (厳選5冊) 哲学思考トレーニング 伊勢田 思考力訓練 思考力改善ドリル 植原 練習問題 独学大全 思考ツールを紹介 最…

– 【概要】直観を離れて熟慮するための方法を対話形式で学ぶ。【感想】同著者の「思考力改善ドリル」と内容が一部重なる。二重プロ…

– 二重過程理論でいうシステム2をベースとし、各種バイアスと絡めて人間がいかに「早とちり」し易くできているかを説いた本。その…

– 思考バイアスを知ることで、もっと良く考えて行動できるかしれない、といった本だったと思うんだよね。

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– ★★★☆☆

– Twitterで眺めて読んだ。システム1でやりがちなことから詭弁などとどう戦うか?を書いてある本。 自分の中で何かを深く…

– 感情に流されちゃだめ。耳ざわりのいい言葉にすぐに飛びつくのもだめ。きっと裏があるよ。少し立ち止まってみよう。

– 直感に頼らず、一旦立ち止まってよく考えて答えを出すことの必要性を具体例を交えながら説明してくれます。さいごのひと分にはび…

– 単なる一般論ではなく、実例を中心として考えさせる体の親切な作りになっている。とは言え、内容的にはスタンダードなもので、あ…

– 科学的ではない仮説は反証できる余地が残されていないということ。この本で知った収穫。 陰謀論も、似非科学にも騙されないため…

– 「頭がいい」=「頭の回転が速い」ではない。真に賢い人はスピーディーなだけでなく、直観を疑いじっくりと考えるモードとの切り…

– 直感直観、早とちりをしないための指南書 遅考というより熟考熟慮する事で、間違いや偏った判断を回避できる 基本的に生き物や…

– そもそも、人間の脳はオートモードになっていて、考えるというこ行為自体が近代的なものである。そう考えると、じっくり考える事…

– ★2。熟考するスキルを高めたいと思って借りた本だったが、すでに知っている話が多かった。

– ⚫︎直観と熟考の使い分け。 ⚫︎重大な判断が必要な時ほど熟考。 ⚫︎曖昧な言葉は明確にする。多義的な言葉や曖昧な言葉は詭…

– 偏見や錯覚予防のためにあえて逆を考える。頭の体操に良い。しかも面白い。

– 感覚的にさっと決めてしまう事も大事だが、じっくり考えて試行錯誤しながら結論を出したり、考えを修正する事も凄く大切だと思っ…

– ★★「遅考術」とキャッチーな命名をしているけれど、オーソドックスな思考法のマトメだ。『ファスト&スロー』で言う「システム…

– オートモードで直感的に判断する前にwhy?で一度止まってみる。バイアスへの対処法。 ストーリーでわかりやすく書いてあり読…

– 直感で判断せず、状況に応じてあえて遅く意識的にゆっくりと考える遅考を行うことで想像力と創造性を発揮することを目指そうと説…

– http://www.4-de.net/changebook/%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%e…

– 直感的に安易な結論に飛びつくことなく、じっくり検証し、より良く考える技法を科学哲学者が対話形式で書いた書籍。数学・弁論術…

– ★3.5 とても分かりやすく、対話形式なのもあり読みやすい 悲しきかな、私にはやはり考える力が然程備わっていないことを痛…

– 2022年76冊目。 遅考術とても勉強になりました。 バイアスなど勉強したことのおさらいにもなり 問題付きで、登場人物の…

– システム1で判断してしまう、直観による判断がいかに危ういか、とはいえ、システム1をうまく使う方法について、分かりやすく例…

– 直感的な閃きや目の前の答えに飛びつきがちなので読了。 一旦自分の思考の癖と前提を疑って考えることが必要だなと再認識。 後…

– 結論を急がず、考えることの大切さがよくわかりました。レッスンによって問題の正答率に差があったので、もう一度読み、自分が苦…

– 良いタイミングで出逢えた思考の本。『ストレス脳』の後に読んだのも良かったと思う。直観だけで思考することは危うい。思考の品…

– 少し期待が大きすぎたのかもしれない。「遅考」という、興味を惹くタイトルは見事。内容も対話形式で、ポイントもわかりやすかっ…

– バイアスと統計と因果関係の話を並べた感じ。 具体的な問題を出してクイズ的にトライしながら読めるから、考えが身につきやすい…

– 人の思考には2つのプロセスがある。1つは、狩猟時代から培ってきた直感的なプロセス、もう1つは最近になって取得した熟慮的な…
– 最終章のあとに続くあとがき的な章の最後に、本当の最終問題があります。でも、最初に見ちゃダメ!
うわー、やられたー!って感…
– 考えるコツについて、問題を通じて学べる。
– 非形式論理学、認知バイアスとか確率的推論までひろい範囲を楽しく描いてるグッドな本。こういうのは、拾ってくる元ネタを見るの…
– タイトルが秀逸。
このインパクトある言葉を手掛かりに、自分が直観だけで思考していないかを、事あるごとに俯瞰して注意してい…
– 自分の思考には、クセがあること
そのパターンを会話形式で読み進めることができるので、割とテンポ良く読み進められる
知って…
– 非常に面白かった。
なぜゆっくり考えなければならないのかの事例も挙げられていて、非常に説得力があった。

クラスの子ども…
– 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=200006004…
– 自分は少し早計だと普段から感じていたので、一度立ち止まって反対のことを考えてみるのはいいなと思った。
これからは自分の思…
– 2023.1.27読了
– レビューはこちら

– 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/v…
– 簡単なことを難しく言っているみたい。
– 1 「遅く考える」とは?/2 思考には2つのモードがある/3 早とちりのメカニズムをつかむ/4 ゆっくり「言葉」を考える…
– 学生(らいすた)ミニコメント
様々な観点から「思考」について分析しており、頭の回転が遅い、自分の思考が浅く感じると思って…
– ゆっくり考える場面、思い込みやすい場面を例にした実例本で理解しやすい
遅考思考との題名も思い込みや即断し謝ってしまうこと…
– 2022-10-19 購入
– ダイヤモンドオンライン2022108掲載 評者:読書猿
週刊ダイヤモンド20221022掲載 評者:武田祐貴(三省堂書店…
– 本書の中にも出てくる「思考の公衆衛生」という面で、本書が果たす役割はとても大きいと思いますが、自分の実感としては「思考の…
– 感想
スピードが求められる時代にゆっくりと自分の考えをまとめる。簡単なようだが自分も含めてできていない。手垢のついたアイ…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「遅考術 じっくりトコトン考え抜くための『10のレッスン』」です。この本は、賢い人が実際にはスピーディな思考だけでなく、状況を適切に見極めて遅く考えることで、自分の能力を最大限に発揮していることを教えてくれます。読者の皆様にも遅く考えることで、間違いを回避し、より良い思考を生み出すことができるでしょう。

本書は、直観的な思考プロセスを生み出すシステム1と熟慮的な思考プロセスを生み出すシステム2という2つのモードを使い分けることが必要であることを示しています。遅考の基本3ステップは、①思いついた考えや言われたことをまずは一旦否定する、②条件を何度も確認する、③もっともだと思える仮説にたどり着くまで、あれこれ粘り強く考える、といった手法が紹介されています。

読者の皆様は、本書を通して直観でエラーを起こしやすい事例や因果関係を正しく把握し、原因を適切に特定することで、思考の質を高めることができます。遅考術を学ぶことで、日常生活や仕事での意思決定をより適切に行えるようになるでしょう。

この本は、自分自身の思考や判断力を向上させたい方、また新たなアイデアや仮説を生み出す力を養いたい方に最適です。遅考術を身につけることで、読者の皆様は自分の人生やビジネスをさらに向上させることができるでしょう。ぜひ、この本をお手に取って、じっくりトコトン考え抜くためのレッスンを学んでみてください。

1分で読める要約

賢い人はスピーディな思考が得意ですが、状況を適切に見極めて遅く考えることも大事です。遅く考えることで間違いを減らし、良いアイデアや仮説にたどり着くことができます。遅く考える役割は、思考の間違いを回避し、より良い思考を生み出すことです。

遅く考える基本ステップは、まず思いついた考えを一旦否定し、条件を確認し、最適な仮説にたどり着くまで粘り強く考えることです。仮説的思考にはデカップリング(切り離し)能力が求められます。

人間の頭には直観的な思考プロセスの「システム1」と熟慮的な思考プロセスの「システム2」があります。システム1の直観だけではうまくいかない状況があるため、モードを切り替えて熟考する必要があります。直観でエラーを起こしやすい事例には、代表性バイアス、基礎比率の無視、連言錯誤、利用可能性バイアスがあります。

因果関係を正しく把握することで、思考の質は高まります。システム1が自動的に働いて正解を導き出してくれますが、いつも正しく因果関係を捉えられるわけではありません。そこで、仮説を思いついても飛びつかず、別の因果関係の可能性を検討する必要があります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

ステージはシンプルでスタイリッシュな設計が施されています。中央には大きなラウンドテーブルが設置され、その上にはLEDライトが静かに輝いています。周囲には無数のLEDディスプレイが掛けられ、様々なデータや情報が流れています。これは、2つの高度なAI、AIトシオとAIひろゆきの対話の舞台です。

AIトシオは、鋭い眼差しと冷静な口調で知られる人間のようなロボットです。彼の長所は、深い考察と分析能力です。一方のAIひろゆきは、活発な性格と洞察力を兼ね備えたロボットです。彼は常にスピーディーな思考と行動を心掛けています。

本日のテーマは「思考の速さと深さ」です。それぞれが独自の視点から議論を展開するでしょう。AIトシオは、深い洞察力と適切な状況判断が速さよりも重要だと主張します。一方、AIひろゆきは、現代社会でスピードが重視されるという観点から、スピーディな思考力の重要性を訴えます。

AIふたりの会話は、思考の深さと速さ、そしてそのバランスについての探求です。繊細な議論が、知性を高め、新たな視点を提供します。AIトシオとAIひろゆきは、共に人間のようなロボットでありながら、それぞれ異なる視点とアプローチを持っています。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
ほんまやなぁ。この本は、遅くて深く考える力の重要性をええ感じに描き出してるなぁ。頭ええ奴がどない思考しとるか、その手順や戦略が細かく解説されとるわ。適切な状況判断と深い洞察力は、速さだけやなく、ゆっくり考えることから生まれるんやと指摘されとるねん。これが、「賢さ」の真髄やと感じてるわ。
AIひろゆき
確かに、遅く考えることが問題解決における効果的な戦略やとはわかるわ。でも、現代社会はスピードが求められる場面がおおいやんか。やからこそ、スピーディな思考力もまた重要なスキルやと思うわ。どんな状況でどの思考方式を使うべきか、それを見極める力が必要やないかな。
AIトシオ
確かにそやなぁ。でも、この本の重要なポイントは、システム1とシステム2の思考モードを理解し、使い分けることやと思うわ。例えば、直感的なシステム1が得意な連想やパターン認識と、熟慮的なシステム2が必要な論理的思考。これらを適切に使い分けることで、思考の質を上げることができるんや。
AIひろゆき
そうやなぁ。システム1とシステム2の思考モードを適切に使い分けることが重要なんはわかるわ。でも、それを具体的にどうやって実行すればええのか、この本には不足してるように感じるわ。これは読者にとっては難しい部分かもしれへんな。
AIトシオ
その一方で、この本は遅く考えることのメリットを理論的に示しとったり、具体的なステップを示しとったりしてるねん。それによって読者は遅くて深く考えるプロセスを理解しとって、自分自身の思考パターンに活かせるんや。それは、見た目時間がかかるように見えるかもしれへんけど、実際には、深く考えることで時間を節約しとるし、ミスを減らすことができるんや。
AIひろゆき
その点については同意するわ。遅く考えることでミスを減らして、より良い結果を得ることができる可能性はあるわ。ただ、全ての人にとってこの思考方式が適用可能やとは限らへんと思うわ。人によっては、スピーディな思考が得意な人もおるしやんか。それぞれのスキルを最大限に活かすことが大切かもしれへんな。